


「暨南」の 2 文字は、中国古代の歴史書である『尚書・禹貢』記載された「東漸於海、西被於流沙、朔南暨、声教訖於四海」から引用したものです。13 年間も家に帰らず、万民が幸せに暮らせるように力を尽くした禹は、中国の 9 つの州の治水工事を成功させ、「東の海から西の砂漠まで、そして、北南を含め全方向の遠方まで声教(君子の教え)を行き渡らせた」とその功績を讃えられました。このように、本学は、健全な教育により、この禹のごとく、東南アジアのみならず、広く欧米にまで羽ばたける優秀な人材を育成し、多文化共生及び人類の発展に貢献していく所存です。
なお、高等教育の世界的評価機関である Quacquarelli Symonds(QS)社が発表した「2021年アジア大学ランキング」によると、本学はアジアで 138 位、中国で 34 位にランキングされました。また、本学は、中国の「双一流」(中国が 2010 年代に実施し始めた高等教育政策であり、世界一流大学・一流学科の略称)国立総合大学の一翼を担っており、116 年の歴史がある大学です。本学の前身である「暨南学堂」は 1906 年にインドネシアから帰国する21 名の華人のために設立され、1927 年に国立暨南大学に改名されました。国際化は本学設立時から続く特徴であり、2022 年 3 月現在、学部生 29,597 人、大学院生 16,439 人、合計46,036 名が本学に在籍しています。そのうち、香港・マカオ・台湾の学生や華僑・華人の学生が 11,210 人、100 の国・地域からの留学生が 2,414 人学んでいます(出所:本学のホームページ www.jnu.edu.cn/2514/list.htm)
本学のキャンパスは、広州(3 校)、深セン(1 校)、珠海(1 校)、東京(1 校)に合計 6 校あり、暨南大学本校は広州キャンパスにあります。
また、本学は、激動の 21 世紀に活躍できる、国際的な広い視野を持った人材を育成するため、積極的に国際交流を行うという教育方針の下で一層の充実を図り、2014 年には千代田教育グループと連携し、暨南大学大学院日本研究センターを開設しました。続けて、日本の現代社会のニーズ、文化及び未来の発展に欠かせない分野における人材を育成するため、大学院日本研究センターの研究及び専攻を基礎に 2020 年、「暨南大学日本学院」設立の調印式を行い、東京に本校初の海外キャンパスを設立しました。
さらに、2021 年には文部科学大臣による外国大学日本校の指定に関する申請に際し、日本、東南アジア、そして世界各地の華僑・華人、外国人留学生に高等教育を提供するため、中国語学部、中国語教育学部、国際中国語教育研究科(修士課程)、経営管理学研究科(修士課程)、中国言語文学研究科(修士・博士課程)、メディア コミュニケーション(修士・博士課程)を開設しました。
今後、暨南大学日本学院は、国際的な発展の趨勢に応じ、より多くの専攻を開き、より高度な人材を育成し、中国・日本・世界間の友好を強化し、国際交流の使命を担っていく所存です。
理念
暨南大学の校訓
本学の校訓は、「忠信篤敬(ちゅうしんとくけい」です。英語ではLoyalty,Trust,Sincerity,Respectと表示します。この言葉は、2,500 年以上前に編纂された『論語』に収められた孔子の名言に由来するものです。
孔子の弟子である子張が、「どうしたら自分の意志が社会に受けいれられ、実現されますか」と孔子に尋ねたところ、「話すことに噓が無く正直で(言忠信)、行動が誠実であれば(行篤敬)、いつでもどこでも物事がうまく運ぶようになる(自分の意思を社会で実現できる)」と孔子が答えたとされています。
また、この4つの漢字は各々深い意味を持ち、他の漢字と組み合わせて新たに道徳的な意味を持つ言葉を造ることもできます。本学は「言忠信行篤敬」という校訓の下、教養のある多彩な国際人の育成を行っていきます。
暨南精神
【忠信笃敬(ちゅうしんとっけい)】
話すことに噓が無く正直で(言忠信)、行動が誠実であれば(行篤敬)、いつでもどこでも物事がうまく運ぶようになるという意味です。
【知行合一(ちこう ごういつ)】
真の知識には必ず行為がともない、知っていても行わないのは知識とは言わないという意味です。
【自強不息(じきょう ふそく)】
自ら向上することを怠らずに強い意志を持ち続け、 世の中を絶えず発展させるという意味です。
【和而不同(わじ ふどう)】
徳のある人との協力は惜しまないが、むやみやたらに意見や態度を同じにはしないという意味です。
※校名の「暨」は「曁」の異体字です。
本校副学長挨拶
暨南大学本校副学長 張宏
張 宏
暨南大学本校副学長。医学博士。主任医師。
本校医学部教授(大学院博士課程指導)。
〈略歴〉
- 1996年 中国協和医科大学 医学博士
- 2003年 暨南大学教務部 副部長
- 2006年 暨南大学附属医院 主任医師
- 2011年 暨南大学教務部 部長
- 2015年 暨南大学大学院 執行院長
暨南大学 副学長

皆さんのご入学を歓迎いたします。
日本学院の開校目的は、ハイレベルな革新型グローバル人材を育成することです。当学院が考える革新型グローバル人材とは、国際的な視野を持ちつつ、日中文化に精通し、高い適応力と国際競争力を有する人材です。そして、当学院で学んだ方々が、日中両国間の相互理解を深め、日中友好を促推し、世界中の人々と共に学び合いながら、人類の発展に貢献してくださることを願っています。
暨南大学日本学院で皆さんの夢を叶えてください。私たちは全力でバックアップします。共に学んでいきましょう。
热烈欢迎大家的到来!
日本学院的办学宗旨是培养高水平国际化创新型人材。日本学院需要的国际化创新型人材是指具有国际视野,精通中日文化,广泛适应能力和国际竞争力的人材。希望在暨南大学日本学院学习的同学们能为增进中日两国民间的相互理解,促进中日人文交流和中日友好,推动世界多元文明交流互鉴和人类的发展做出贡献。
在这里我们会为实现大家的梦想而全力以赴,一起学习共勉吧。
日本学院
概要 | 暨南大学は、積極的に国際交流を行う教育方針のより一層の充実を図り、2014 年に千代田教育グループと連携し、暨南大学大学院日本研究センターを開設しました。日本の現代社会のニーズ、文化及び未来の発展に必要とされる関連分野のための人材育成を目的とし、暨南大学の学科及び専攻を基に、2020 年に暨南大学日本学院設立の調印式を行い、本校初の海外キャンパスとして、東京に暨南大学日本学院を設立しました。2021 年には文部科学大臣指定外国大学日本校として認定され、日本、東南アジア、そして世界各地の華僑華人、外国人留学生に奉仕することを目的に、中国語学部、国際中国語教育学部 / 研究科、経営管理学研究科、中国言語文学研究科、メディア コミュニケーション等の専攻を開設しました。 今後、暨南大学日本学院は、国際的な発展の趨勢に応じ、より多くの専攻を開き、より高度な人材を育成し、中国と日本と世界との友好を強化し、国際交流の使命を担ってまいります。 |
事業管理部 | 〒171-0014 東京都豊島区池袋2-68-1 福龍池袋ビル9階 |
本校舎 | 〒170-0003 東京都豊島区駒込3-2-7 |
最寄駅 | JR 山手線/東京メトロ南北線 駒込駅 徒歩 1 分 |
連絡先 | 大竹先生、楊先生 |
電話 | 03-5927-9198(駒込) 0120-958-355(フリーダイヤル) 03-6907-0433(池袋) |
メール | info@jnu.jp |
設立状況 | 本学は日本学院の設立をスムーズに進めるため,本学の「一帯一路」海外キャンパスの設立準備を担う業務指導チームと日本学院準備事務室を設け,日本学院の設立に関する事務事項を全面的に管理します。これまで日本の千代田教育グループと交渉を深め,現在,双方はすでに協力協議に合意しています。2020 年 7 月 10 日,中華人民共和国駐日本大使館、華僑華人代表及び在日友好会会員らの証言のもと,本学と千代田教育グループは「クラウド契約」(オンライン上の契約手続き)に署名し,共に日本学院の設立協議に合意しました。 本学は日本学院の設立とともに,現在日本で展開されている華文教育の社会人コースである修士・博士課程の既存資源を統合調整し,海外における大学運営及びその影響力の形成を目指します。海外における大学運営の「金字塔」を打ち建てるべく,日中友好の和を育成し,日中両国の教育交流と協力を促進し,両国の更なる発展のために貢献していく所存です。 |
位置付け | 日本学院を設立することにより、中国の教育面での対外開放政策を実施し,「海外での大学運営」を担うことは,中国の高等教育機関の国際化と運営能力のレベルを高める重要な機会です。大学の国際化戦略と海外キャンパス設置計画の一環として,本学海外初キャンパスとなる日本学院は、中華文化を広め,国内外の文化を互いに学び合う重要な拠点となります。本学は,日本学院を通じ,学部生と修士・博士課程の院生の教育・研修,学術交流協力・提携などの教育事業を展開していく方針です。以上の教育事業は,本学が本校で展開する教育と一致しています。 |
協力体制 | 本学と千代田教育グループは,それぞれ質の高い教育資源と経営資源の基礎を活用し,日本社会に向けて優れた教育サービスを提供していきます。日本学院を設立する過程において,本学は主に、大学の教員,海外における教育ソフトの開発力,大学運営の経験,教育計画・カリキュラムの設計などの教育資源を提供します。そして、千代田教育グループは、日本での大学設立の経験と施設等のハード面を提供し,日本での学生募集と学生の育成,管理等を担います。 |