国際中文教育修士課程(第8期・第9期)授業レポート

――文学とテクノロジーが融合する2つの特別授業――

梅雨の季節、紫陽花が静かに咲き始めた頃、暨南大学日本学院では非全日制「国際中文教育修士課程」の第8期・第9期が集中講義を迎えました。
今回の授業では、文学と教育技術という異なる分野をテーマに、豊富な経験を持つ2人の教授による濃密な講義が展開され、受講生たちは知的刺激に満ちた学びの時間を過ごしました。


■ 第8期:「文学鑑賞と教育実践」

担当講師:田 蔚(デン・イ)副教授/暨南大学華文学院

文学の魅力を教育現場へと繋ぐ——そんなテーマのもと開講された「文学鑑賞と教育」では、詩や小説といった多様なジャンルの作品を取り上げ、文学的な美意識と教育的応用の両面から深く探究しました。

  • 深い鑑賞力を養う
     名作の精読と多角的な分析を通じて、文学の芸術性と文化背景への理解を深めます。
  • 教育現場への応用
     具体的な授業事例を通じて、文学をどのように授業に取り入れ、生徒の感性や表現力を育むかを実践的に学びました。

文学という「感性の世界」が、教育という「実践の場」へと転化されるプロセスに、受講生たちからは多くの共感と新たな気づきが寄せられました。


■ 第9期:「現代語学教育テクノロジー」

担当講師:熊 玉珍(ション・ユーゼン)副教授/暨南大学華文学院

続く第9期では、テクノロジーを駆使した現代的な語学教育手法を学ぶ講義が実施されました。

  • 時代に即した技術内容
     マルチメディア教材の制作、オンライン授業プラットフォームの活用、AIを取り入れた教授支援システムなど、教育現場で即戦力となるスキルを丁寧に解説。
  • 理論と実践の融合
     講義は座学と実習が一体となった構成で、学んだ知識をすぐに実技に活かすスタイルが高評価を得ました。
  • 未来型教育への視座
     AIやICTの活用は、語学教育においても不可欠な要素となりつつあります。今回の講義を通じ、受講生たちは教育者としての技術的対応力を大きく高めました。

■ 今後の展望:教育と技術、そして文化の架け橋へ

日本学院は今後も、華文教育における教育内容の革新と形式の多様化を進めてまいります。
テクノロジーと教育の融合を推進しつつ、「国際的視野」と「現場での実践力」を兼ね備えた優秀な中文教育者の育成に力を注いでいきます。

🌐 今後の国際中文教育修士課程にも、ぜひご注目ください!