漢語国際教育修士課程 授業レポート

講師陣・授業紹介

01 初回授業

初回の授業「中国概況」は、華文学院華文試験院の馬新欽 副教授が担当しました。馬副教授は、生き生きとした解説や多彩な事例分析、マルチメディアを駆使した授業を通じて、学生たちが中国の過去と現在をより直観的に理解できるよう工夫されています。理論と実践を融合したこの教授法は、学生の学習意欲を大いに刺激し、リラックスした雰囲気の中で中国語のレベル向上だけでなく、中国社会への理解も深めることにつながっています。

02 第2回授業

続く第2回の授業「異文化コミュニケーション」は、華文学院華文教育系副主任の邵長超 副教授が担当しました。邵副教授は、異文化交流における言語や文化的現象を掘り下げ、日本人学生の文化的背景にも触れながら、中国と日本の文化の共通点や相違点について詳しく解説しました。これにより、受講生たちは異文化コミュニケーションの重要な要素を理解し、異文化間でのコミュニケーション能力をさらに高めることができました。

03 第3回授業

第3回の授業「教育調査と分析」は、漢語系の王茂林 教授が担当。アンケート設計やインタビュー手法、データ分析といった教育調査の基本的な方法とツールを紹介し、受講生たちが教育現場のデータをどのように収集・解釈すべきかを学べる内容となっています。具体的な事例研究を通じて、授業の問題点や改善点を見極めるための効果的な教育評価の手法を学ぶほか、理論と実践を結びつけた調査を実際の教育現場で行うことで、実践的な問題解決能力を培うことを目指しています。

04 第4回授業

第4回の授業「漢語の言語要素とその教授法」は、華文教育系の劉文輝 博士が担当しました。漢語の音声、語彙、文法といった核心要素とその教授法を体系的に解説し、中国語の持つ独特の魅力をより深く理解できる内容となっています。また、これらの要素を実際の授業でどのように生かすかについても議論し、学生が言語運用能力や文化的素養を高めるための基礎をしっかりと築けるよう指導が行われました。

05 第5回授業

第5回の授業「漢語授業の事例研究とミクロ・ティーチング」は、華文学院副院長の楊万兵 副教授が担当しました。実際の授業事例を分析するとともに、ミクロ・ティーチング(模擬授業)を実践しながら、受講生の漢語指導力を向上させる内容です。複数のリアルな授業事例をもとに、授業設計や学習者とのやり取り、クラス運営など、効果的な教授のポイントを深く探求。さらにミクロ・ティーチングを通じて、受講生一人ひとりが学んだことを模擬授業で試し、指導技術を磨き上げていきます。


学生の授業実践

授業では、学生たちはただ講義を受けるだけでなく、学んだことをすぐに実践に活かしています。知識を実際の場面で使ってみることで、学習への興味が一層高まるだけでなく、理解もより深まります。こうしたインタラクティブな学びによって、学生たちはリラックスした雰囲気のなかで総合的な能力を伸ばし、学んだことを真に身につけることができています。


深まる師弟の絆

知識の伝授は、一方的な情報提供だけではなく、教師と学生の心の交流でもあります。学生たちは授業を通じて専門知識を得るだけでなく、講師陣の真摯な研究態度やきめ細やかな指導に深く感銘を受けています。その感謝の思いを伝えるため、学生たちは自分の成長と感想を手書きの手紙にしたため、尊敬と感謝の気持ちを言葉に託しました。これらの手紙は、厚い師弟の情を物語るだけでなく、教え育て合う素晴らしい時間を象徴するものでもあります。


今後の授業について

現在、修士課程の授業は継続中であり、今後も随時情報を更新してまいります。ぜひ引き続きご注目ください。