2025年春節親子交流会を暨南大学日本学院とNPO在日ママ読書教育協会が共催
1月18日の午後、春節を迎えた華やかな装飾が施された暨南大学日本学院4階では、赤い提灯が吊るされ、壁一面に春聯が貼られ、至るところに新年の喜びが溢れていました。ここでは、日本学院とNPO在日ママ読書教育協会が共催する「2025春節親子交流会」が開催されました。多くの在日華僑華人のご家族が参加し、新春のお祝いを通じて中国文化を広めるとともに、在日華僑華人の子どもたちの文化的アイデンティティを高めることを目的としています。
1. 来賓挨拶
交流会の開幕にあたり、日本学院日方代表の栗田秀子氏が挨拶を行いました。彼女は、今回のイベントに参加するすべてのご家族と来賓をあたたかく歓迎し、新年への心からの祝福を述べました。栗田氏は、春節は中国の伝統的な祝日であるだけでなく、異なる文化同士の理解とコミュニケーションを深める絶好の機会でもあると強調。こうした交流会を通じて、互いの文化を分かち合い、友情を深め、中日両国民の相互理解をさらに促進することができると述べました。最後に、栗田秀子氏は、すべてのご家族が新しい一年を幸せに過ごし、仕事や学業においても大いに発展することを願いました。

続いて、暨南大学の著名な卒業生であり、在日で著名な書家・篆刻家であり、西泠印社の理事も務める晋鸥(ジンオウ)氏が深い書道の造詣と豊富な文化的知識をもって、書道の歴史的背景や芸術的魅力を紹介しました。晋鸥氏は、特に書道が子どもたちにもたらす効果を強調。書道は集中力や忍耐力、創造力を育み、勉強に取り組む姿勢や方法を改善する助けになると語りました。彼は会場の子どもたちに、勇気をもって挑戦し、積極的に書道を練習し、その楽しさと達成感を味わってほしいと呼びかけました。

さらに、在日ママ読書教育協会会長の孫玲玲氏が、新春のご挨拶を述べ、今回のイベントが無事に行われるよう願いつつ、新しい一年に日本学院とのさらなる協力関係の発展を期待していると述べました。また、今後も皆さまと手を取り合い、より多くの素晴らしい思い出を作っていきたいと話しました。

2. 華やかなプログラム
今回の交流会では、多彩なプログラムが披露されました。迫力ある獅子舞、目まぐるしい変面(川劇の仮面変化)に、長嘴壺(ちょうしこう)による茶芸の妙技が加わり、中国の伝統茶文化の奥深さを感じさせます。さらに、琵琶の演奏は優美で心地よく、アフリカンダンスはリズミカルで会場を盛り上げました。特筆すべきは、今回の北京語の口上を取り入れた“快板”の演目で、日本学院の小松洋大講師と2024年度生たちが共演しました。また、暨大日院校友会のメンバーによる『暨南大学校歌』と『愛の奉献』の合唱も披露され、それぞれの歌い手が真心をこめて歌い上げ、祖国や母校への深い思いを表現しました。





3. 親子での文化体験
さらに、会場では親子で楽しめる各種イベントが用意されました。親子参加型のゲーム、親子合唱、新春にまつわるミニ講座、立体的な餃子の折り紙体験、そして揮春(春節に書を書く伝統行事)など、実際に手を動かす体験型のアクティビティが豊富に開催されました。笑い声があふれるなか、中国文化の奥深さを楽しみながら学ぶことができる内容となっていました。最後に、栗田秀子会長から、参加した子どもたち全員にお年玉が手渡され、彼らの健やかで楽しい成長を願う気持ちが込められました。






今回、在日ママ読書教育協会と共催した新春親子交流会は、在日華僑華人の家族にとって文化活動をより豊かにし、日本学院からの温かい祝福を届ける機会にもなりました。今後も日本学院は地理的優位性を活かし、中日文化交流・伝播に力を注ぎ、両国民の友好交流をさらに深めていくことを目指してまいります。