【特別インタビュー】 「求められる人材像とは?」 旅行業界で活躍する中丸俊晴さんに聞く
本学のキャリアセンターでは、採用現場の声を直接学生の皆さんに届けるため、各業界で活躍する方々への特別インタビューを行っています。
今回は、日本国内での旅行業務を手がける「株式会社サンリツ・インターナショナル」旅行業務取扱管理者として、採用にも携わってこられた中丸俊晴さんにお話を伺いました。
「今、社会で求められる人材像」とは何か、選考の際にどのようなポイントが重視されるのか、そして就職活動中の学生へのメッセージをうかがいます。
1.企業が求める人材像とは?
――旅行業界で特に求められる人材像について教えてください。
中丸さん:旅行業は「人と人とのつながり」が何より大切です。もちろん言語スキルも大事ですが、それ以上に重要なのは、相手が話しやすい雰囲気をつくり、好印象を与えられるコミュニケーション能力です。
日頃から積極的に相手に声をかけたり、話題を提供したりすることで自然と信頼関係を築く力が身につきます。ただ感じの良さだけでなく、豊富な話題を持ち、多角的なコミュニケーションができる人材が求められます。
2.採用時に重視するポイント
――面接や選考の際、中丸さんが特に注目される点はありますか?
中丸さん:主に以下のような点を重視しています。
①受け答えの的確さ・簡潔さ:質問をしっかり聞き、的を射た返答ができているか。また、結論を先に述べ、話がだらだらと長くならないようにすることが大切です。
②相手を見て話す姿勢:面接官の目を見て話し、適度な表情や抑揚があるかどうかを見ています。
③多面的な視点:一つの質問に対し、さまざまな観点から回答できる柔軟性もポイントです。
④専門性と自信:自分ならではの強みや得意分野を明確に示し、前向きな自己肯定感をもって話せること。そして、周囲から頼られる存在感があるかどうかも重視します。
3.就活生へのメッセージ
――これから就活を本格化させる学生に向けて、アドバイスをお願いします。
中丸さん: 面接や選考では、以下の点をぜひ意識してください。
①質問を聞き取る力と練習:しっかり質問を理解した上で答える習慣をつけ、短く・結論から述べる練習を行いましょう。
②自己アピールの整理:1分で自分をアピールできるよう内容をまとめておくこと。専門性や得意なことを明確に示せると強みになります。
③事前準備と繰り返しの練習: 面接練習は何度も行い、自信をつけてください。服装や髪型など第一印象にも気を配り、「この会社に入りたい!」という熱意を表現することが大切です。
④旅行が大好きであること:もし旅行業界を志望するなら、何より「旅が好き」という気持ちが原動力になります。その思いを素直に、はきはきと伝えてください。
まとめ
中丸さんのお話から、旅行業界に限らず社会人として求められるのは「コミュニケーション力」「的確な表現力」「専門性と自信」、そして「相手を気遣う姿勢」であることが伝わってきました。
皆さんもこれらを意識し、面接やエントリーシートなどに活かしてみてください。旅行業界や接客業界を目指す学生の皆さんにとって、今回のアドバイスは必ずや参考になるはずです。