「海のシルクロードの潮流・青春の対話」日中青少年文化交流団 修了式を開催

2025年10月18日、中国駐日本国大使館および教育部中外人文交流センターの支援のもと、千代田教育グループと一般財団法人日中文化教育友好交流基金会が主催する「日中青少年文化交流団」は、福建省福州市と広東省広州市での6日間にわたる研修・交流活動を無事に終え、曁南大学日本学院池袋キャンパスにて修了式を盛大に開催しました。

今回のテーマは「海のシルクロードの潮流・青春の対話」。
一帯一路共同建設の時代背景のもと、青少年の相互理解と友好を深めることを目的に掲げ、日中の若者が新しい時代における文化と友情の橋を築く試みとなりました。

一行は「海上シルクロード」の起点である福州を出発し、歴史的遺跡を訪ねて中国伝統文化の奥深さを体感。さらに広州では、改革開放の最前線としての都市のダイナミズムと、嶺南文化の多様性・包容力を学びました。文化視察、学校交流、無形文化遺産の体験、社会見学など多彩なプログラムを通して、参加者たちは「互いを理解し、違いを受け入れ、友情を育む」ための実践的な学びを得ました。


修了式の様子

修了式には、中国駐日本国大使館より杜柯偉 公使参事官と鞠娜娜 三等書記官、千代田教育グループ会長の栗田秀子氏、日中文化教育友好交流基金会理事の小林良晴氏、有限会社ユーアイ代表の西山正敏氏をはじめ、参加校の教員や保護者らが多数出席。学生たちは6日間の成果と感動を分かち合いました。

式典は、曁南大学日本学院の小松洋大先生による熱意あふれる挨拶で幕を開けました。
引率教員として現地を共にした小松先生は、「この旅で見たこと、感じたことを日本に持ち帰り、仲間や家族に“今の中国”を伝えてほしい」と学生たちに語りかけました。
もう一人の引率教員である小金丸浩志先生は、「この活動を通して中国を深く好きになった」と感慨深く語り、自ら中国語の学習を始めたことを明かすと、会場からは大きな拍手が沸き起こりました。


青春の記録と学びの共有

続いて上映されたダイジェスト映像では、学生たちの学びと体験が生き生きと再現され、教室での授業、歴史遺跡の訪問、無形文化遺産の体験、現代都市での交流の様子などが映し出されました。
懐かしい映像に会場から笑顔と拍手があふれ、温かな一体感に包まれました。

グループディスカッションや発表の時間には、学生代表がそれぞれの気づきや提案を発表。日中文化の違いや共通点、今後の交流に向けたアイデアを熱く語り合いました。
杜柯偉 公使参事官も質疑応答に丁寧に応じ、会場は何度も拍手に包まれました。


杜公使による総括の言葉

最後に杜柯偉 公使参事官が総括の挨拶を行いました。
「6日間の行程は短いものの、非常に充実した内容であり、学生たちは中国の歴史と文化に触れるだけでなく、中国式現代化の姿を肌で感じ取ることができた」と述べ、若者たちに対し「知識と探求への情熱を持ち続け、言語能力と異文化理解力を磨き、日中友好の架け橋となってほしい」と力強く呼びかけました。

この「青春の旅」は一つの区切りを迎えましたが、日中両国の若者たちの心の交流はここから新たな章を開きます。
未来を担う世代が互いを理解し、共に歩む道は、これからも続いていきます。